全国高校総合体育大会(インターハイ)第5日は5日、島根県を中心に12競技で熱戦を繰り広げた。ソフトボール女子は準決勝、決勝を行い、須磨ノ浦はタイブレーク8回の末、星城(愛知)に0-1で敗れて決勝進出を逃した。
響いたバンドミス

ソフトボール女子は須磨ノ浦がタイブレーク8回の末に涙をのんだ。6年前の3位を上回る初の決勝進出の夢が断たれると、選手たちはグラウンドで悔し涙にくれた。
 1点が遠かった。2回戦以降の3試合で平均7点以上を挙げた打線が沈黙した。だが、「ここまで来ればいいピッチャーばかり」と才野監督。接戦を覚悟していただけに、ミスが悔やまれた。
 サヨナラの好機だった七回裏無死一塁。送りバントがキャッチャーフライに。二塁に進んだのはタイブレークの八回を含めて3回。三回を除いて毎回走者を出したが、相手投手のライズボールに手を焼き、バント失敗を繰り返した。「チャンスでしっかりと送れなかった」と松田主将は目を赤くした。
 だが、指名選手を含む先発メンバー10人のうち、2年生が5人、1年生が2人という若いチーム。「やり返してもらいたい」と松田主将が決勝進出を後輩に託せば、最後の打者になった2年生の竹林は「先輩ができなかったことをやりたい」。全国の舞台で学んだ悔しさを糧に悲願の頂点へ・・・。夢は確かに受け継がれた。

ソフトボール女子準決勝・星城ー須磨ノ浦 タイブレーク8回裏須磨ノ浦1死一、三塁、高村がスクイズバントを試みたが、三飛に倒れる

(神戸新聞掲載記事)


 ソフトボール部女子では須磨ノ浦が4強に勝ち進んだ。1回戦はタイブレーク八回までもつれたが、準々決勝では貼るの選抜大会3位の藤村女に10安打を浴びせて快勝。
 「大会に入っていい状況になっている」と才野監督も手応えを感じている。
 大会前の目標だった4強進出を果たし、頂点までは最終日の2試合を残すのみ。松田主将は「あとは意地だと思う。モチベーションを高く持って攻めていきた」と力を込めた。

 
女子ソフトボール3回戦、準々決勝の2試合で合計8回1/3を投げ、無失点に抑えた須磨ノ浦の岡田結花