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響いたバンドミス ソフトボール女子は須磨ノ浦がタイブレーク8回の末に涙をのんだ。6年前の3位を上回る初の決勝進出の夢が断たれると、選手たちはグラウンドで悔し涙にくれた。 1点が遠かった。2回戦以降の3試合で平均7点以上を挙げた打線が沈黙した。だが、「ここまで来ればいいピッチャーばかり」と才野監督。接戦を覚悟していただけに、ミスが悔やまれた。 サヨナラの好機だった七回裏無死一塁。送りバントがキャッチャーフライに。二塁に進んだのはタイブレークの八回を含めて3回。三回を除いて毎回走者を出したが、相手投手のライズボールに手を焼き、バント失敗を繰り返した。「チャンスでしっかりと送れなかった」と松田主将は目を赤くした。 だが、指名選手を含む先発メンバー10人のうち、2年生が5人、1年生が2人という若いチーム。「やり返してもらいたい」と松田主将が決勝進出を後輩に託せば、最後の打者になった2年生の竹林は「先輩ができなかったことをやりたい」。全国の舞台で学んだ悔しさを糧に悲願の頂点へ・・・。夢は確かに受け継がれた。 |
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(神戸新聞掲載記事) |
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