苦戦続きながら、2年連続4度目の優勝を果たした須磨ノ浦。選手の手で4度宙に舞った池田監督は開口一番、「勝てると思ってなかった」と苦笑いで話した。
旧チームは今春の全国選抜大会で準優勝したが、、レギュラーで残ったのは2人。「今回はへなちょこ」と池田監督は笑う。しかも今大会はエース陽山が肩を痛め、試合経験のない澤口が登板する緊急事態に。目標は連覇どころか、最終日の準決勝に残ることだった。
それでも野手陣と澤口の踏ん張りで4強の目標を達成すると、以降は「勝っても負けてもいい」(大福主将)と伸び伸びプレーした。決勝は先頭打者が4度出塁して、3度で得点。粘り強い守備で追い上げを振り切った。指揮官は「1日で成長した。全員で勝ち取った」と目を細めていた。(伊丹昭史)