森田涼さん(18)が所属する園田学園女子大学(尼崎市)の女子ソフトボール部が、8月末に京都府福知山市で開かれた「第42回全日本大学ソフトボール選手権大会女子」で優勝した。森田さんは1年生でただ一人、全試合に出場し、18年ぶり4回目の優勝に貢献しており、「来年も優勝を目指したい」と話している。(川口洋光)
森田さんは、貴崎小1年でソフトボールを始め、望海中を経て、全国的な強豪の須磨ノ浦女子高へ入学。インターハイ準優勝などを飾ったほか、3年連続で少年女子県代表チームの一員として国体に出場した。
今春、ソフトボールの名門の同大学に進学。定位置だった遊撃手から二塁手に転向した。ボールもゴム球から皮革球に変わるなどの変化もあり、戸惑うこともあったというが、堅実な守備が評価されて早くもレギュラーに定着した。
大学では寮生活を送る。午前7時半から練習の用意をし、授業の合間には個人練習。さらに午後4時半からの全体練習が終わってからも個人練習を積み、寮に帰るのは午後10時を回るという練習漬けの毎日だ。一方で「週に1日あるオフに、寮の同級生と買い物へ出かけるのが楽しみ」と話す女子学生らしい一面も。
大会には全国から24チームが出場。トーナメント戦で5試合をわずか1失点に抑えた。森田さんは守備で1失策しただけたったが「ゼロが当たり前」と反省しきり。
また、8月にあった第24回ユニバーシアード・バンコク大会には、学生日本代表として出場し、銅メダルを獲得した。それでもさらなるレベルアップを目指し、「緊迫した場面を楽しめるような精神力と、ミートを心がけるコンパクトな打撃が目標」と話している。