「細かい指導は苦手。どんなプレーをすべきかは選手に考えさせる」と須磨ノ浦女子高等学校ソフトボール部監督池田紀子さん。今年八月、全国高校総体で初の準優勝を果たした。
練習や試合で目を引くプレーがあれば、選手たちに、どうすればそのプレーができるようになるか問いかける。「選手には常に『?』を持ってほしい」
大会前、走者一塁でゴロの打球を処理する練習をした。打者を一塁でアウトにすれば終わりのところで、選手は「どうすれば二塁もアウトにできるか」と、同じ練習を繰り返した。「ちゃんと自分たちで考えている」と、うれしくなった。
主力の三年生が引退し、新チームで挑む十一月の新人戦。「まずは基礎固め」と、休日返上で練習に励む。(岩崎昂志)