12/18(土)、本願寺神戸別院で、第27回震災支援「報恩講子どもの集い」が2年ぶりに行われ、本校の宗教研究部より4名の生徒がボランティアとして参加しました。
この集いは阪神淡路大震災の発生した平成7年より開催されています。例年は午前中から開催され、お弁当やお菓子のふるまい、お餅つきなども行われていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年は実施を見送り、今年は午後から実施、昼食(出店)の提供は無しとなりました。
兵庫教区から集まった小学3年生から6年生の子どもたち20名程と、「パラスポーツの可能性と魅力(学びと体験)」というテーマで集いが開かれ、久しぶりに子どもたちと同じ時間を同じ場所で過ごすことが出来ました。
式典(法要)の後、パラスポーツの可能性と魅力と題して、兵庫県障害者スポーツ協会よりお話と動画鑑賞を行いました。
その後、パラスポーツ体験として、ボッチャとゴールボールに挑戦しました。
ゴールボールとは、アイシェード(目隠し)を着用した1チーム3名のプレーヤー同士が、コート内で鈴入りボールを転がすように投球し合って見方のゴールを防御しながら相手ゴールにボールを入れることにより得点し、一定時間内の得点の多少により勝敗を決めます。アイシェードをしただけで、何も見えないことへの恐怖や不安を感じ、日頃どれだけ視覚に頼っているかを改めて知ることができました。聴覚と触覚を頼りにゴールを守る楽しさも知ることができました。
また、ボッチャとは、ジャックボール(目標球)の白色ボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのカラーボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。初めはボールを投げる加減が分からず、遠くに行きすぎてしまったり、手前で止まったりしていましたが、だんだんとジャックボール近くに寄せることができ、とても楽しんでいるようでした。
体験の後、東京パラリンピックメダリストの大矢勇気さんからお話を聞き、銀メダルを触らせてもらいました。ずっしりと重く感じたのは苦労の結晶だからでしょうか。
大矢さんは、「努力をして結果として成功することもあるが、うまく行かないこともある。でも、それは失敗という経験となる。だから僕は努力することが好きです」とおっしゃっていました。何度も壁にぶつかりながら、今年の東京パラリンピック陸上競技、車椅子100mのスタート地点に立った大矢さん。「その人が超えられない壁は出現しない」という言葉も印象的でした。
次の目標に向かって、トレーニングは続いています。
今回のボランティア活動を通して、認め合うことの大切さにも気づいたのではないでしょうか。そして、2年ぶりに子どもたちの顔を見ることができ、触れ合うことの大切さにも気づいたことでしょう。
今、当たり前に過ごしている毎日に感謝を忘れず、過ごしていきたいと思います。
このご縁をいただき、ありがとうございました。
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