
4月25日(金)親鸞聖人御命日の月例礼拝を行いました。

今年度初めの月例礼拝です。アリーナには全校生徒が入場し、聖歌隊の美しい歌声と生徒たちの斉唱が響きました。
法句経の朗読の先唱は、3年1組の長谷川 優花(はせがわ ゆうか)さんです。初めての1年生にもわかりやすく丁寧にできました。

本日の法話は宗教室長の谷川洋子先生です。
法句経の朗読にあった「自分だけが自分の主体(あるじ) そのほかに主体(あるじ)とて なにあろう」について、これから仏教的なものの見方や考え方を身につけようと話されました。
一日一つ、自分のために一つ、周りの人のために一つ、何かできることを続けてみようと東井義雄先生の言葉「本物は続く、続ければ本物になる」を紹介してくださいました。

そして、先生のお母様のことを教えてくださいました。
お母様は先月3月18日に往生されたそうです。お母様の生涯をお話くださったあと、「本当にたくさんいろいろなことを教えてもらいました。お米の研ぎ方や味噌汁の作り方、肉じゃがの作り方・・・でも一番大事なこと、阿弥陀さまのことを教えてもらいました。そして、阿弥陀様のことが説かれている『仏説阿弥陀経』というお経の中に『倶会一処』という言葉があります。
倶(とも)に一処(ひとところ)に会う、という意味です。この世の命が終わったあと、阿弥陀さまの作られたお浄土に生まれるのです。母も今、お浄土に生まれて、そこから私たちを見守っていてくれていると思うと、少し心が落ち着きます。
とはいえ、まだまだ母のことを思い出すと胸がつまるし、悲しい気持ち、寂しい気持ちになるのですが、自分もこの命を終えたあと、母と同じお浄土に生まれると思うとまた落ち着いてくるような心地になります。」と絞り出すようにお話くださいました。
そして、この高校生活を通して、さまざまなお話を聞き、大切なことは何か、自分の芯になるものを作り、卒業する時に「自分だけが自分の主体(あるじ)」を、自分の中に持てるようにしましょうと語りかけてくださいました。
自分のことだけでなく、それぞれがそれぞれに過ごしやすい教室、クラス、学年を作っていきましょう。
そして、これからも一日一日を大切に過ごしていきましょう。