月例礼拝を行いました。

5月9日(金)親鸞聖人御命日の月例礼拝を行いました。

今年度2回目の月例礼拝です。アリーナには全校生徒が入場し、聖歌隊の美しい歌声と生徒たちの斉唱が響きました。


法句経の朗読の先唱は、3年2組の委員長、中垣 光稀(なかがき みつき)さんです。ゆっくり丁寧にできました。

本日の法話は生徒部長の永田光臣先生です。
永田先生は本校に勤めるまでは宗教にふれることがほとんどなく、初めて本校の礼拝に参加したときとても驚いたそうです。
また、本校に勤めてからは「いのちの尊さ」というものについて、たびたび考えるようになったとおっしゃっていました。
そして、今年は終戦80年目の年になることから戦争の悲惨さといのちの尊さについて考える時間にしてほしいとお話になりました。

はじめに先生はドラえもんの漫画をとおして「正義とは何か」ということについて考えさせてくださいました。
ドラえもんのセリフの「どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ。」という言葉はとてもわかりやすく、はっとした人も多いのではないでしょうか。

次に、先生が訪れた知覧の特攻平和会館のことをお話してくださいました。
特攻隊として出撃した隊員の方の遺書を紹介されました。同じ年頃の生徒たちにとっては特に衝撃的な内容だったかもしれません。
そして、「特攻隊員の方々が、もう明日になるとこのいのちが終わるという状況で書いた遺書。どんな気持ちで書いたのでしょうか。私にはその気持ちをはかりしることは到底できません。」
という先生の言葉がとても印象的でした。

生徒の皆さんも「いのちの尊さ」というものを改めて考える時間になったのではないでしょうか。

大切なことは「自分の価値観だけで判断しない、自分だけが正しいと思わない。他の価値観も受け入れるように努力する」ことではないでしょうか。
そのことが、他人とのコミュニケーションを円滑にすることであり、ひいては戦争を回避することにつながるのではないかと思います。

自分のいのちも、周りのいのちも、大切にできる世界になるように、まずは私たちが身近なことから大切にしていきましょう。