月例礼拝を行いました。 

7月11日(金)親鸞聖人御命日の月例礼拝を行いました。

アリーナに全校生徒が入場しました。聖歌隊の美しい歌声と生徒たちの斉唱が響きました。


法句経の朗読の先唱は、3年5組の委員長、久延 璃凛(ひさのぶ りん)さんです。しっかり、堂々と、丁寧に朗読できました。

本日は1学年統括の辛川 浩嗣 先生からのご法話でした。
先生は介護福祉士コース長も兼任しており、本日は福祉の話をしてくださいました。
本校の介護福祉士コースは介護の基礎知識や技術などの専門的な学習をするコースです。現場での実習を重ねながら最終的には国家資格である介護福祉士の資格を取得することを目的としています。
はじめに先生は「福祉という言葉の意味を知っていますか?」と問いかけられました。
「福祉という漢字はどちらも幸せを指す字で、様々な生活を安定させ、充実させるのが福祉である」と教えてくださいました。
また、介護職は、ホテルの従業員や飲食店や店舗の従業員と同じサービス業で、生活が困難な人を介護する仕事であり、生活が困難な人を助けるものは、私たちの身近な街中にも、点字ブロックやスロープなど、体が不自由な方々が生活しやすくなるような工夫が多くあると教えてくださいました。

次に、ノーマライゼーションについて教えてくださいました。ノーマライゼーションとはすべての人がそのままの私で生活ができるという意味で、多数派であるマジョリティだけが過ごしやすい世の中にするのではなく、少数派であるマイノリティに寄り添う社会にしていくことが大事であると話されました。

また、現代はダイバーシティ(多様性)の時代で、個性を認め合う世界であり、個性を認めてもらうということは、他の個性を認めることであるとも話されました。
そして、最後に先生は「日常生活で困っている人の手助けをしてますか?」と私たちに問いかけられ、「自分にできることから始めてみよう」と声かけられました。

本日のお話で先生がおっしゃったダイバーシティとは阿弥陀様がいらっしゃる極楽浄土そのものであります。極楽浄土はどのような人であっても、そのままの私として阿弥陀様が生まれかわらせてくれる世界であります。
また、極楽浄土では困っている人がいれば誰かがすぐに助け合う世界でもあります。私たちは阿弥陀様にはなれませんが、互いの個性を認め合い、助け合える学校生活を過ごしていきたいものですね。