月例礼拝を行いました。

9月26日(金)親鸞聖人御命日の月例礼拝を行いました。

アリーナに全校生徒が入場しました。聖歌隊の美しい歌声と生徒たちの斉唱が響きました。


法句経の朗読の先唱は、3年6組の委員長、筧 咲良(かけひ さくら)さんです。しっかり、堂々と、丁寧に朗読できました。

本日は教務部長の安永敬生 先生からのご法話でした。
先生は夏休みに万博に行かれたそうです。iPS細胞を見たかったけれど見られなかったそうです。

そして、先生はiPS細胞のお話をしてくださいました。iPS細胞は何にでもなれる人工の万能細胞で、本人の細胞から作れば移植の際に拒否反応がおこらないという素晴らしい細胞です。
最近では心臓やパーキンソン病の治療薬等の申請がされていると教えてくださいました、
続けて先生はiPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥先生の話をしてくださいました。山中先生ははじめから研究者になったわけではなく、さまざまな挫折を繰り返しながら、今の研究にたどり着いたということを詳しく教えてくださいました。
くじけそうになった山中先生は研究者としてのビジョンを大事にし、どんなに手術が上手い先生でも治せない病気を治すためにiPS細胞を作ろうと思ったそうです。
その実験でも何度も何度も失敗を重ねた末に、iPS細胞が出来上がったそうです。そしてノーベル賞を受賞したということです。でも山中先生の研究はこれで終わりではありません。

最後に、先生は今後の人生で大切にしてほしいことが2つあるとおっしゃいました。「1つ目は目的を持って一生懸命がんばる。2つ目はいろいろなことにチャレンジするということです。
自分では気づいていないかもしれませんが、皆さんは今まで多くの人に守られて生きてきました。成人になれば自分で責任を取らなければなりません。そのためにも多くのことに挑戦してください。一回で成功することはないかもしれません。何度失敗しても成功に向けて歩んでいく人になってください。」と優しく私たちに語りかけてくださいました。

本日のお話は私たちは何事も「思い通りになる」と思い込んでいる私がいるということを改めて教えてくださったお話でした。お釈迦様は「人生は思い通りにならない」と説かれています。このことを仏教では「苦」といいます。お釈迦様は「思い通りにならない」とうことを受けいれて生きていくことが大切だとおっしゃっています。本日のお話はまさにこのことを伝えてくださったのだと思います。思い通りにならない人生だからこそ何事にもチャレンジし、歩むべき道へ向かっていく大切さを先生は教えてくださいました。
しかし、悩みの世界に生きる私たちは強くありません。そんな迷っている私を「そのままでいいんだよ」と優しく寄り添ってくれている方こそ阿弥陀様なのです。これからの学校生活を誰かに見守られているということに気づきながら過ごし、たくさんのことにチャレンジしていきましょう。