学園物故者追悼会

9月13日(土)、睦学園に関係され、学園や社会のために尽くしてくださった方々を追悼する「睦学園物故者追悼会」を本校アリーナにて実施しました。

今年も、昨年に引き続き学園全体でご遺族の方もお招きして、追悼会を行うことができました。

アリーナの祭壇には学園内からのお花が飾られ、生徒会役員による献灯・献花に続いて、河野真理事長が献香を行いました。

そして、2年生聖歌隊の「讃仏偈」の歌声が響く中、ご遺族の焼香、学園内代表焼香が行われました。

その後、生徒代表2年、椿 遙花さんによる追悼文の朗読が行われました。

ゆっくり丁寧に朗読することができました。

そして、「み仏に抱かれて」を聖歌隊のリードで歌いました。

ご法話には、鹿多証道先生(浄土真宗本願寺派布教使・加古川市妙正寺住職)をお招きし、お話しを伺いました。

先生は、「六甲おろし」や「栄冠は君に輝く」などの作曲で知られる古関裕而さんについて、さまざまなエピソードを交えて教えてくださいました。特に今年は第二次世界大戦が終わって80年という節目の年にあたるため、戦前に作られた曲と、その後の古関裕而さんの苦悩について詳しくお話されました。

「古関裕而さんは、自分が作った軍歌が国民の気持ちを一つにしていき、戦地へ向かう兵士の心を鼓舞したことはうれしいことだが、しかし、その為に、戦死することとなった兵士もいるという現実を知ったとき、どんなに複雑な思いをしただろうか。」とお話されました。

「それでも古関裕而さんの曲の根底には、“ともに歩む”ということがいつもいつもあった。大事にやさしく歩んでいこうねという気持ちがあった」と教えてくださいました。

そして、本校のチャイム「みめぐみの」も古関裕而さんの作曲です。そこにも、「ともに歩む」いつも一緒に歩んでいこうねという気持ちが込められていると思えば、また違った響き方をするのではないかと思います。

先生のお話が、それぞれの心に、亡き方の思いとともに届いたのではと思います。また折に触れて思い出してくれることでしょう。

2年生の聖歌隊は、今回が大礼拝デビューでした。2学期が始まって間もなくの大礼拝で、練習時間も限られていた中、よくここまでの歌声を響かせてくれました。伝統を引き継ぎ、これからも美しい歌声をアリーナに響かせてくれることを楽しみにしています!