卒業生 灰谷亜珠さん こうべ全国洋舞コンクール クラシックバレエ部門 女性シニア1位

神戸新聞5月30日掲載記事

卒業生の灰谷亜珠さんが5月3日~5日に行われた「第38回 こうべ全国洋舞コンクール」のクラシックバレエ部門において女性シニア1位と輝かしい結果をおさめました。
5月30日神戸新聞に記事が掲載されました。


【神戸新聞掲載記事】
自分が表現したい踊りを

とても伸びやかでダイナミック、最初の決めポーズから満面の笑顔で惹きつけた『エスメラルダ』よりヴァリエーション。
3歳の時、内股気味だったため「矯正に」と近くの公民館のバレエ教室に通い始めたのが最初。やがてコンクールに出場するようになり、上を目指す気持ちが強くなっていった。そんな12歳の時「貞松・浜田バレエの凄い先生が独立という情報を聞いて」、瀬島五月とアンドリュー・エルフィンストンのsAtsuki Balletへ。
そして、YGP JAPANで年間スカラシップを得て高校2年生から2年間、オーストラリアン・バレエ・スクールに留学した。「アンディ(エルフィンストン)先生の母校、後輩になれてとても嬉しい」と話す。昨年12月に帰国したばかりだ。
 今回、「五月先生から『技を盛り込んで魅せるんじゃなくて自分が表現したい踊りにするんだよ』と言われて“私が表現できるエスメラルダ”を工夫しました」。今、瀬島のサポートや代わりのレッスンをしながら、デパ地下のお総菜屋さんでのバイトもしている。
 実は留学中、気を使いすぎて、心の限界が来てしまったことがあった。「レッスン中突然涙が出てきたり…」。ストイックになる必要はもちろん、「自分の心にもちゃんと向きあえるようになりたい。心にゆとりを持てると他人にも寛容になれると思う」。また、「ネガティブな経験を必ず人生の糧になる」と学んだと話す。
 この秋の瀬島率いるBallet Company West Japan公演をはじめ、夏秋には日本での舞台があるが、海外のバレエ団のオーディションも受けたい。「クラシックもコンテンポラリーも程よくどちらも踊りたい」。北欧のカンパニーを目指す思いがあるようだ。