
5月17日(土)、お釈迦様と親鸞聖人のお誕生をお祝いする「花まつり並びに親鸞聖人降誕会」を本校アリーナにて行いました。
今年も、全学年がアリーナに入場し、保護者の方もお招きすることができました。

アリーナの祭壇には色とりどりの花が飾られ、中央には誕生仏が花御堂の中にお立ちになっています。2、3年生の各クラス代表生徒と生徒会役員による献灯・献花が行われ、教頭による灌仏が行われました。灌仏とは、甘露に模した甘茶を誕生仏にそそぐことをいいます。
そして、生徒代表2年川尻華蓮さんによる奉讃文の朗読が行われました。

練習の成果を発揮し、緊張しながらもゆっくりと丁寧に朗読できました。
3年生聖歌隊の歌う讃仏偈がアリーナに響く中、代表者による灌仏が行われました。

念仏の後、式歌「花祭りの歌」が歌われました。

ご法話には、やなせなな先生(浄土真宗本願寺派・奈良県教恩寺住職・シンガーソングライター)をお招きしました。先生は、自分の人生を振り返りながら、お釈迦様がお生まれになられた時の伝説やお釈迦様の教えを私たちにもわかりやすく歌を交えながらお話してくださいました。
先生は、はじめにシンガーソングライターを志すきっかけとなった歌である「ちかい」を紹介してくださいました。先生はこの歌をきっかけに自分自身がいいと思った歌を「誰かに届けたい」と思うようになったそうです。

また、先生は、お母さんの気持ちを歌った歌である「おやすみ」を紹介してくださいました。「君はひとりぼっちじゃないよ」という歌詞にこころを動かされた生徒も多かったのではないでしょうか。そして、共命鳥(ぐみょうちょう)のお話を教えてくださいました。「決して私たちは一人では生きることができない。」「誰かにささえてもらって生きている」ということを考えられたのではないでしょか。

最後に東日本大震災復興支援歌である「まけないタオル」を歌ってくださいました。「まけないぞ まけないぞ 首にも頭にも まけないタオル 半端じゃないぞ」という歌詞ではじまります。この曲は震災復興もさることながら、今、つらい思いをしているすべての方それぞれのこころに響く歌だと思います。そして、先生が人生で何度も何度も壁にぶち当たり、悲しくつらい経験をたくさんお話した今日の法話を思い出す曲だったのではないでしょうか。最後に先生は「壁に直面しても後ろを見れば、必ず野原が広がっている」ということを私たちに語り掛けてくれました。
「どんなに辛いことがあっても決して一人じゃないんだ。」「わたしたちは一人ひとり尊い存在である」ということをあらためて感じることができた、ご法話だったのではないでしょうか。
花まつりが終わった後、新旧聖歌隊の引き継ぎ式が行われました。

3年生の聖歌隊は、これまでの聖歌隊の中でも特に熱心に練習した聖歌隊ではないかと思います。どんどん歌声が響くようになり、最後の舞台、花まつりでも美しい歌声をアリーナに響かせてくれました。本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!
2年生の聖歌隊は、伝統を引き継いだ先輩方の思いを受け、しっかりとバトンを受け取りました。次回6月の月例礼拝がデビューとなります。よろしくお願いします!
