
12/12(金)、お釈迦様が仏陀となられたことをお祝いする成道会が本校アリーナで開催されました。

聖歌隊はこの日のために練習を重ね、美しい歌声を響かせてくれました。

まずは2年生、3年生の代表生徒による献灯、生徒会役員による献灯・献花がおこなわれ、德田 桜花(とくだ さくら)さん(2年生)による奉讃文の朗読がありました。

今年はご講師に、超専寺(山口県岩国市)より、浄土真宗本願寺派布教使の田坂亜紀子先生をお招きしご講演をいただきました。先生は2022年4月に行った本願寺入学奉告参拝でお話をいただいており、そのご縁での来校となりました。

田坂先生は、まず「仏さまの慈悲」について教えてくださいました。慈悲の心とは、相手の苦しみを自分ごとにしていく心だと教えてくださいました。
また、お釈迦様と大蛇ムチリンダとの話から、「すべてのいのちをあるがままに見ていく智慧」「すべてのいのちを自分のいのちと同じように大切に思う」ことをお伝えくださいました。
田坂先生のお寺でのカメムシの話など、飾らないお話でとてもわかりやすく楽しく聞かせてくださいました。

悟りを開かれたお釈迦様は「すべてのいのちをあるがままに見ていく智慧」をえられました。大蛇ムチナンダとのお話では、どんないのちも分けへだて無く見ていかれるお釈迦様の様子がとても印象的でした。
お釈迦様は大蛇ムチリンダを怖がらず、大切な友のようにご覧になったとのこと。
インド旅行でブッダガヤ(悟りの地)の他に、コルカタに行かれたお話も印象的でした。のちにノーベル平和賞を受賞したマザーテレサの町だそうです。
マザーテレサの「死を待つ人の家」の話は、自分ならどうするだろうと考えさせられるものでした。

最後に、これからの学校生活や人生において、仏さまのようにとまではいかなくても、自分のためにあたたかな心を届けてくれる人の存在を大切にし、また自分も周りにあたたかな心を届けられるような人に成長してほしいと語りかけられました。
2025年を振り返り、さまざまなことに感謝をしながら、新しい年を迎えたいと思います。
