創立100周年「釈尊涅槃会並びに聖徳太子忌会」開催

2/16(金)、創立100周年「釈尊涅槃会並びに聖徳太子忌会」が本校アリーナで行われました。
涅槃とは仏さまのお悟りのことで、釈尊が80歳でお亡くなりになりになった2月15日、また和国の教主と敬われた聖徳太子のご命日である2月22日を機縁に仏さまのみ法をこの世に初めて広めてくださった釈尊と、日本に仏教精神を柱とする国作りが大切であるとお示しくださった聖徳太子のお徳を偲び、その御恩に感謝し、仏教徒としての自覚を新たにする法会です。

今年は4年ぶりに全校生徒がアリーナに入場しました。
聖歌隊もこの日のために昼休みに練習を重ね、すばらしい歌声を響かせてくれました。

まずは生徒会役員による献灯・献花がおこなわれました。

ご講師に、浄土真宗本願寺派布教使・永明寺(福岡県北九州市)住職、松﨑智海先生をお招きし、お話を伺いました。
まず、皆さんが今どんな時代に生きているかという話から、現在は誰も経験したことのない時代、人口が減っていく時代で、他人と同じことをするリスクから、人間としてどうなのか、人間らしさってなんだろうという観点から仏教が注目されているとのこと。
お釈迦さまが教えてくださった人生について、人の一生は一瞬だということを地球が誕生してから46億年の時間軸を示して教えてくださいました。地球の時間に比べたら100年という時間もほんの一瞬だということがわかりました。
「そう考えると私たちはちっぽけな存在です。でも、だからといってつまらないものではないということもお釈迦さまは教えてくださっています。
お釈迦さまが教えてくださった私たちの世界は、すべてがつながっているという世界です。あなたが変われば周りも変わる、周りが変われば世界が変わる、あなたは世界を変えられるのだということです。」
そのことを「笑顔の連鎖(ラフターチェーン)」から教えてくださいました。
「だからあなたは決してつまらない存在ではない。世界中でたったひとりのあなたは、かけがえのない尊さがある。唯一であることを恐れなくていい、人と違うことを怖がらなくていい。だから自分を大切にしていい。あなたがいるだけですくわれる」とお話くださいました。

最後に、1984年2月7日オールナイトニッポンで中島みゆきさんが番組の最後に読まれたハガキを紹介してくださいました。
「そして、『あなたのままのあなたで』といつも一緒にいてくださるお方が皆さんの目の前にいる阿弥陀如来という仏さまです。そういう存在がいることを忘れないでいてください。」と結ばれました。

3年生にとっては最後の大礼拝でした。卒業後も本校で学んだ仏さまのお話を折に触れて思い出してくれることを願っています。「あなたのままのあなたで」胸を張って進んでほしいと思います。
1年生、2年生は残りの高校生活で、礼拝や宗教の時間で触れる仏教について、より興味をもって聞いてもらえたらと思います。