2/17(金)、「釈尊涅槃会並びに聖徳太子忌会」が本校アリーナで行われました。
涅槃とは仏さまのお悟りのことで、釈尊が80歳でお亡くなりになりになった2月15日、また和国の教主と敬われた聖徳太子のご命日である2月22日を機縁に
仏さまのみ法をこの世に初めて広めてくださった釈尊と、日本に仏教精神を柱とする国作りが大切であるとお示しくださった聖徳太子のお徳を偲び、その御恩に感謝し、仏教徒としての自覚を新たにする法会です。
新型コロナウイルスの影響で、3年生と代表生徒のみアリーナに入場しました。
聖歌隊は今回も自粛し、エレクトーンの演奏と3年生の歌のみで行いました。
その他の1年生、2年生は各教室で、オンラインでの礼拝となりました。
まずは生徒会役員による献灯・献花がおこなわれました。
今年はご講師に、浄土真宗本願寺派布教使・福恵寺(小野市)住職、西田智教先生をお招きし、お話を伺いました。
先生は、まず本校の校歌の歌詞に触れられ、「歌詞がとても美しく、1番ではしるしをなでしこの花にたとえられ、しなやかな心をもった生徒たちの集まりであると歌われている。また、2番では睦(むつみ)和らぎ、とこの学校でどんな教育を受けられるのかが約束されている。和を以て貴しと為すという建学の精神が歌われている。そして、3番には、卒業して社会に出ても、ここで学んだことを忘れないでほしいと願われている。」
と教えてくださり、たいへん心のこもった歌詞であることを改めて確認することができました。
お釈迦様の時代、聖徳太子の時代、親鸞聖人の時代から、こうして今の皆さんへとつながっている教えや思いがあること。そして、私が見ている世界は世の中の半分でしかない、仏教は私たちの姿を照らす鏡であることを聖徳太子が十七条憲法でお示しくださっていると教えてくださいました。
また、相手には相手の都合が、人には人の思いがあること。「私はあなたであり、あなたは私である。他の命によって私は生かされている。」という「利他一如」「縁起」の教えを例話を交えて教えてくださいました。
「たくさんの人と出会ってきましたね。そしてこの心を育てられました。また、たくさんのものを食べてきましたね。その命のおかげで私の体が成り立っています。自分で自分の体をこしらえたわけではないのです。私たちは与えてもらった命を生かされている存在なのですね。」
とお話しくださいました。
生徒それぞれに、さまざまなことを考える機会を得られたと思います。
卒業を目前にした3年生をはじめ、進級を前にした1、2年生にとっても、本校の「和を以て貴しと為す」という建学の精神を改めて学ぶ機会となりました。