
重圧はねのけ 未到の頂へ 兵庫大須磨ノ浦・大野 新体操個人総合
未到の頂を、2年生が虎視眈々(たんたん)と見据えている。県高校総体の新体操個人総合で2連覇を果たした兵庫第須磨ノ浦の大野楓葵(かえら)は「今年のインターハイは兵庫県開催。地元の方々に恩返しできるように、優勝したい」と意気込む。
昨夏の全国高校総体は3位、今年3月の全国高校選抜は準優勝と実績を重ねる。日本代表を目指す次世代の強化選手「ネクストナショナル」のメンバーにも選ばれ、代表合宿にも参加している。「上位の方々の練習を見て、質の高さを感じた。意識が高く、試合のように練習を進めていた」と大きな刺激を受けた。
神戸市立筑紫が丘小1年の時に広島から転居。幼稚園から習っていたバレエの教室を探す中で新体操に出合い、小学3年生で競技を始めた。神戸市広陵中では全日本クラブ選手権のジュニアの部個人総合で優勝した。
身長148センチの小柄な体で繰り出すスピード感あふれる演技には、バレエ仕込みの表現力も生かす。昨夏からは筋力を強化し、基礎となる柔軟性や回転技など「身体難度を上げてきた」と言う。
ダイナミックで躍動感のある演技に、岡本菜穂子総監督、井出口真子監督とも「度胸がいい」と声をそろえる。一方、大野は「技の正確性はまだ足りない」と課題を揚げ、「去年までは楽しむだけだった。でも、今年に入って試合前に緊張しているなと感じることもある」と重圧とも闘う。
7月には強豪国、ブルガリアへの遠征を経験。「日本を背負って世界で戦える選手になりたい」と未来を描く。まずは全国の頂点へ。そこから、夢への第一歩を踏み出す。
(船曳陽子)
