
兵庫大須磨ノ浦 粘り強く エース山本 全6試合投げ抜く
3月に大阪府などで開かれた全国高校選抜大会のソフトボール女子で、兵庫大須磨ノ浦が3年ぶり4度目の優勝を飾った。接戦を粘り強く勝ち上がり、決勝は当時1年生のエース山本心音(しおん)が無安打無得点試合を達成。選手たちは「優勝できるとは思っていなかった」と快挙を喜びつつ、春夏連覇へ士気を高めている。
大会前の練習試合では失策が多く、伝統の堅守がほころびを見せた。結果も伴わず、池田紀子監督は「選抜でも期待していなかった」と笑う。
大舞台でナインの精神力が光った。準々決勝の神田女学園(東京)戦は打席が再三の好機を生かせず苦しんだが、0-1の七回に追い付き、延長タイブレークへ。劣勢でも笑顔を絶やさず「試合を楽しむ気持ちは忘れなかった」と高谷沖菜主将。再び1点を追う八回、1死二、三塁から9番大川沙菜の右越え二塁打で逆転サヨナラ勝ちを収めた。
前年覇者の千葉経大付との決勝では、山本が気迫の投球。手元で浮き上がるライズボールで押し、バックも無失策で支えた。七回まで完全試合ペース。延長タイブレーク八回も1死三塁のピンチをしのぎ、8回無安打12三振と圧倒した。本人は「納得できた投球は1試合もなかった」と満足しなかったが、4日間全6試合を1人で投げ抜き、561球の熱投で大会最優秀選手に選ばれた。
高谷主将は「絶対に負けたくないという気持ちで、チームがまとまった」と振り返る。夏の目標ももちろん日本一。山本は「もっと厳しい戦いになる。自分の力でチームを勝たせたい」と力強かった。(伊田雄馬)
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