本願寺新報2月10日号に、本校の「創立100周年 御正忌報恩講並びに阪神・淡路大震災追悼礼拝」が掲載されました。
また、people(ひと)のスポット記事に1年生、藤原真優美さんが取り上げられました。
これからも本校の活動を全国の有縁の方々に伝えていきたいと思います。
兵庫大学附属須磨ノ浦高校
阪神・淡路大震災追悼礼拝を営む 東日本大震災被災者 菅原文子さんを招き講演会
宗門校・兵庫大学附属須磨ノ浦高校は1月12日、東日本大震災の被災者で宮城県気仙沼市「すがとよ酒店」店主・菅原文子さん(74)を招き講演会を、御正忌報恩講と阪神・淡路大震災追悼礼拝に合わせて行った。全生徒735人と教職員が参加した。
法要では聖歌隊が仏教讃歌を歌う中、生徒会役員が献灯・献花を行い(写真)、生徒会長の中村陽奈さん(2年)が追悼文を朗読した。
講演会では菅原さんが、津波で夫・豊和さんと義父母を亡くした悲しみや、その中でたくさんのご縁に支えられた有り難さ、浄土真宗との出あい、そして令和6年能登半島地震にも心を痛めていることなどを語った。生徒たちは真剣に耳を傾け、目頭を押さえる姿も見られた。
最後に、菅原さんは「若い力が多くの人に元気や勇気を与えられます。今、スポーツや音楽、学業に励むことが復興の力となります。この学び舎で学んだことを大切に、多くの皆さまによって生かされている命を大切にしてください」と伝えた。
岩本桃音さん(2年)は「両親や母方の祖父母が阪神・淡路大震災を経験した。母は看護師として妊婦さんをサポート、父は物資の運搬、祖母は震災で潰れた三宮の店を惜しみながらも『家族の命には代えられない』と母のもとへ向かったこと。またつらい中でもみんなが支え合ってきた当時の心境や苦労を聞いていた」と語り、「もし菅原さんや、両親や祖父母の立場になったら、同じように前を向けるかわからない。だからこそ被災地の皆さんが伝えてくださったことから、災害の怖さや日常の有り難さ、日常から備えておくことの大切さを学んでいかなければいけない」と語った。
講演は学校法人睦学園の創立100周年を記念して行われた。
【people(ひと)のスポット記事】
藤原 真優美さん 阪神大震災の追悼礼拝に参拝した高校1年生
宗門校・兵庫大学附属須磨ノ浦高校の1年生。学校で営まれた阪神・淡路大震災追悼礼拝で、東日本大震災で夫とその両親を亡くした菅原文子さんの講演を聞いた。「悲しみの中で多くの出会いに支えられながら強く生きておられる姿に、私が勇気づけられた」。
地元を襲った震災は経験していない世代。「災害ではないが一昨年3月に父を病気で亡くし、私も大切な人を亡くす悲しみを味わった。父がいないことがどうしようもなく悲しくて、初めて父の存在の大きさに気づかされた。とても優しくて、常に家族のことを考えてくれていた父。本当に大好きだった」。
全国屈指のソフトボール部に所属する。「小学生の頃からずっと父がキャッチボールをしてくれた。父との思いでや人との出会いを大切に、菅原さんのように前を向いて生きていきたい」。
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